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注意
ジェミニが大変な変態です。残念なぐらいに。
蛇受けだったり双子受けだったり。リバありますので注意。
「ジェミニィー!俺重要なことに気づいてしまったんだが!!!」
ジェミニの部屋の天井から降ってくるスネーク。
「ドアから入れドアから!!」
叫ぶジェミニ。
「丁度シャドーと天井裏に居るときに気づいちまって。いちいち降りるのも面倒だしさ」
「…いつもお前らは天井裏で何を……」
「そんなことより!ジェミニ、デートしようぜ!」
「…はぁ?」
スネークは詰め寄ってジェミニの手を握り締める。
「恋人同士はデートするもんだろ!?俺らなんかそれすっ飛ばして部屋でヤってばっかりじゃねーか。
たまには恋人ですって感じの時間も過ごしてみたいだろう!?」
「…?」
ジェミニは目を細めてスネークを睨む。
たまに、スネークはよくわからないことをいうが、今回もよくわからないことをいう。
「デートをして何の意味があるのかわからないな。てか部屋から出たくない」
「この引きこもりめ!いいじゃねーかたまには外に出たってさぁ!」
「お前と違ってインドア派なんだよ。部屋の中で優雅に過ごしていたい」
「俺はデートがしたいんですージェミニとデートがー!」
「だだを捏ねるんじゃない」
スネークの手を振り払うジェミニ。
「あーあーせっかくジェミニに今人気のカフェへ連れて行ってスイーツでも奢ってやろうかと―――」
「何をしているスネーク…デートの準備をしろ」
「食いつき早すぎるだろお前!じゃあ明日な。」
「明日か…今日でもいいのに」
「ただでスイーツ食わせるかよ。明日一日、俺につき合って貰うからな」
「チッ…」
◆◆◆◆
街へ出てきたスネークとジェミニ。
彼らの格好は目立つから、という理由で変装モードである。
ジェミニは肩までの長さの髪型で、スーツを着こなし、スネークはボサっこい髪を適当に纏め、ラフな格好をしている。
一見するとカップルにまったく見えない…。
ジェミニはうんざりした表情でスネークを見た。
「学校の遠足か何かか?これは」
「え?」
スネークが渡してきた『スケジュール表』に対して、ジェミニはそう呟いた。
今日一日の予定が分単位でびっしりと計画されている。
几帳面というか、神経質というか…スネークのこういう所があまりジェミニは好きじゃない。
「ん?時間の余裕は持たせてあるはずなんだけど」
「そういうもんじゃなくて…デートにこんなもんはいらないと言ってるんだ」
びりびりと破り捨てるジェミニ。
「え、落ちつかねぇ!」
「お前のそういうところが嫌いだ」
「えぇーっ…」
若干ショックを受けているらしいスネーク。
「お前が俺をエスコートしてくれるんだろ?言い出したのはお前だし」
「まぁそうだな…ほら、恋人らしく俺の腕にしがみ付けよ」
「拷問かそれは。なんでお前に寄り添わなくちゃいけないんだ」
「え、デートだし」
「お前が抱きつけよ」
「エスコート役俺だもん。あーじゃあ間とって手を握る、これでいいな」
「まぁいいだろう…」
スネークとジェミニは納得しあって手を握って歩き始めた。
(なにこれ!)
(めっちゃ恥ずかしい!!)
心の中で叫ぶジェミニとスネーク。
(これは一種の羞恥プレイとかそういう……考えるな、意識を別のところへもって行け…)
(意識するからだ、意識するから恥ずかしいんだ…)
「あ、スネーク」
「ん?」
ジェミニが立ち止まるのでスネークも止まって振り返る。
ジェミニはショーウィンドウを指差しスネークに微笑みかける。
「あの人形、ロールちゃんに似てないか?」
「え」
指先へ視線をもって行くと、ウィンドウの中に金髪の人形が確かにあった。
赤い服だし、たしかに似てるかもしれないし、ただ配色が一緒とも言えるし……。
「買ってやろうか?」
「何で」
「お前好きだろ?」
「べ、別に!?てか人形どーすんだよ飾るのかよ!!」
「あぁ、お前は本物志向か」
「人形で何をやらせようとしてんだよ!!」
「え、ぶっかけるんだけど……」
「お、俺はお前のそういう変態な性癖を躊躇なくさも常識だといわんばかりにいうところが嫌いだ!!!!」
吠えるスネーク。
「…え、普通じゃないの?人間だって人形(フィギュア)にぶっかけてるぞ?」
「それは一部の人間だ!!」
(あー!こいつホロにぶっかけてるから感覚ずれてるんだな…!!)
恋人の嫌な一面を再認識してしまった。
「はぁ…人形はいいからもう行こうぜ…」
「あぁ。何を落ち込んでいるんだ?」
「別にぃ……」
「どこへ行く予定だ?」
「映画でも観ようかと。デートといえば映画なんだろ?」
「お昼寝タイムだな把握」
「安心しろ、お前のために眠らせないようホラー映画を視聴予定だ。
なんでデートにホラー映画なんだよ…なんでお前はグロが好きなんだよ…」
「そんなこといわれても…」
恨みがましい目で見てくるのでジェミニは何とも返事を返しにくい。
好きなものは好きなのだから仕方が無い。
映画視聴中、ずっとジェミニは楽しそうな笑顔を浮かべていた。
ホラーなのに。
(ほんと趣味悪いなぁーこいつ)
スネークは映画を見ず、隣に座るジェミニを眺めていた。
暗視モードに切り替えれば余裕で彼の顔を見れる。
メットレスの彼をじっくり眺めるのは初めてかもしれない。
(まつ毛長いよなー…目の色はマグネットと同じなんだよなぁ…)
大人しくしていれば綺麗なのに。
中身が酷く残念だ。
そのギャップが良かったのだろうか、それともやっぱり身体の相性が良かっただけなのだろうか…。
ジェミニに対して抱く、言葉では表現しづらい感覚のせいで胸が苦しい。
デートでもすれば「好き」という感情なのかどうかハッキリするかもしれないと思ったが…今回は無理そうだ。
ふいにジェミニがスネークの方へ顔を向けた。
「…スネーク」
小声で呟きながら顔を近づけて唇を重ねてくる。
触れ合うだけであったが、スネークの顔は一気に赤くなった。
暗闇の中でよかった。もし明るい場所だったなら恥ずかしすぎる。
「俺が美しいからってそんなに見つめなくてもいいぞ」
小さな声で言ってクスクス笑いながら再びスクリーンへ視線を戻すジェミニ。
(やっぱり、俺…ジェミニが好きなのかな)
ジェミニから視線を外し、火照る顔を手で覆いながらスネークは思った。
「ふふ、ふふふふふ」
幸せそうにカフェでスイーツを食べるジェミニ。
普段の格好ならまだキラキラしてて許せる範囲だが、今のスーツ姿でうふふと笑いながら食べる姿はなんとも格好がつかない。
「食べないのかスネーク」
「甘いの好きじゃねーから」
コーヒーを啜りながら言うスネーク。
「ふむ。じゃあこれでも食え」
言ってジェミニは乗っかっていたフルーツを一つフォークで突き刺してスネークの口元へもって行く。
珍しいこともあるものだ。
こんなことしてこないのに。
「ん…甘い」
眉間を顰めながらスネークはフルーツを飲み込む。
「辛かったら問題だな」
「こういうところ来ると反動でラーメンか何か食べたくなるわ」
「お前も大概残念な部類に入るな。捻くれすぎだろ」
スネークに言うジェミニ。
「そういやテレビで中華そばと一緒に早寿司があるとかなんとかやってたけどゆで卵も一緒にあるはずなのになかった。
なぜ存在を消した。むしろ何故ゆで卵にライトを当てないんだ、美味しいじゃないかゆで卵。」
「解った、帰ったら食べさせてやるから。なんでお前とゆで卵の話をしなくちゃいけないんだ」
「半熟と固ゆで両方欲しい。ジェミニも食べればいいのに」
「結構だ……」
蛇ゆえか、何故か卵に執着するスネーク。
(お腹すいてるんだな…)
ジェミニはそう解釈した。
たいていこいつが卵を口走り始めるのはお腹が空いている時ぐらいである。
(もうすこし恵んでやるか…)
「スネーク」
一口サイズに切ったスイーツをフォークで突き刺し差し出す。
「え、いいよ。甘いの苦手だって…」
「いいから食え。」
「うぐぐ…」
ぱくりと食べるスネーク。
「デートっぽいなぁ?スネーク」
「あぁそうですねぇー」
甘いのが本当にダメなようでコーヒーを飲みつつ答えるスネーク。
「この後の予定は考えているのか?」
「適当に買い物でもして帰ろうかなって思ってた」
「なるほど、じゃあ付き合え。行きたかった場所がある」
ジェミニが行きたかった場所というのは化粧品などを売っている店であった。
「場違いだろぉぉぉ!!男二人が!」
「安心しろスネーク」
堂々と入るジェミニ。
「行きつけの店だ。寄るつもりはなかったがストックがもうなかったことを思い出した」
「お前引きこもりなのになんでだよぉぉ!!」
「…あまりこういう自分のために使うものを他人に知られたくないから、部屋にホログラムを置いてこっそり基地を抜け出していた。
よくチビ子と買い物に来ているから問題ない」
「チビ子?あぁ、カリンカお嬢ちゃんね。なんかお前の意外な一面を知ってコアがドキドキしてるわ」
「そうか」
ジェミニは無駄のない動きで恐らくいつも買っているのだろう、必要な化粧品を取って行く。
「スネークも買う?」
「俺が化粧する必要性ってないよな」
「薄汚い土と泥が化粧代わりということか」
「殴るぞ」
「ふふふ…綺麗になればそれなりの見てくれになるだろうに」
「別に、いいんだよ…」
「口紅欲しい?」
「いらん!!」
なんて会話をしながら買い物を済ませて店を出た二人は再び通りを歩き始めた。
「さてと、次は―――」
「スネーク、ちょっと待て」
「ん?」
ジェミニが紙袋の中を漁り、赤色をベースにきらきらした髪飾りを出してくる。
「ついでに買ったんだが…」
いいながらスネークのぼさついている髪へその髪飾りを持っていく。
「うーむ、似合わん。やはり髪型が問題だな。今度はもう少し普通のカツラにしろよ。ぼさぼさしすぎだ」
ジェミニがスネークの髪を撫でる。
「…」
なんだかそのジェミニの手が心地よく感じてスネークは振り払えなかった。
「まぁいい、やるからもってろ。」
「お、おう…」
髪飾りを押し付けられ、スネークは受け取る。
「…スネーク、なんかヤりたくなってきた」
「お前…じゃあ帰るか……」
「ラブホは?」
「え」
突然何を言い出すのだこの男は。
スネークは目を見開いてジェミニを見るが、ジェミニは普段と変らない表情だ。
「帰るまで時間かかるし。旧型がデートの時はそこへ行ってしまうものだと言っていたな」
「旧型ってセカンドの誰だよ!」
「ドリル野郎」
「あの童顔めジェミニにいらんことを…!!!」
クラッシュの幼げで悪意のない笑顔を思い出しながらスネークがぎりぎりと握りこぶしを作る。
絶対に意図的に、ジェミニにいらない知識を吹き込んでいるのだ。
絶対そうなのだ、絶対に。
幼く頭が弱そうなフリをして…いや実際頭が弱いけれども、からかって遊ぶ悪いクセがあいつにはある。
前にジェミニとヤったとき「旧型がー」とかいってSM道具を取り出してきたときは復讐にフラッシュ先輩を犯してやろうかとさえ思った。
ジェミニも何故かクラッシュのいうことを鵜呑みにしてしまうのをどうにかして欲しいのだが、この男は一度信用した相手の言うことは
とことん聞いてしまうようなのである。
マグネットにお姫様扱いされてるせいかもしれないが…。
自分の知らない知識を知ったときにそれが標準だと認識してしまうのだろう…。
「何故怒るスネーク。あぁ、嫉妬?」
クスクス笑うジェミニ。
「勘違いも甚だしい…俺はお前の電子頭脳が心配になっただけだよ」
「いたって正常だ」
「あ、そ…。で、なに?そこでヤりたいわけだな?」
結局折れるスネーク。
「あぁ、デートだからな」
(絶対間違ってる……)
泣きたいスネークだった。
◆◆◆◆
「もうやだお前の変態加減にうんざりだよ!」
「何をさっきから怒っているんだお前は…」
部屋に入るなり叫ぶスネークに、ジェミニは不思議そうに首をかしげた。
「普通の部屋がいいっていってんのにお前は変なのばかり選ぼうとしやがって!
悪趣味すぎる!!」
「俺の美的センスに文句があるのか。」
「ある。てか結局鏡張りかよ、お前の部屋とかわんないじゃん!てか天井に鏡あるのが許せん」
「鏡嫌いめ…」
視線を天井に向けるジェミニ。
「あ、これいいな」
うっとりした表情で恐ろしい呟きをする。
「お、おまっ!やめろ、絶対に天井に鏡つけるなよ、やめろよ!!!」
「文句の多いやつだな。俺の部屋をどうしようが関係ないだろお前には」
「関係ないけど絶対やめてくれ…。あぁ、もう時間勿体無いしヤっちまおう。そして帰ろう」
服を脱ぎ始める。
「あ、なんか変な感じだな。いつもボディスーツ破って突っ込むし」
「破るのやめてくれねーかな…割とマジで…。」
「着衣エロ……」
「しねーよ!どうやって帰るんだよ!」
「シャドーに迎えに来てもらう」
「シャドーが怒るわ!」
「……なんか変な感じ」
お互い服を脱いでベッドへ座る。
いつもの姿じゃないからか、すごく違和感を感じる。
「あー、ボディスーツの変りに人工皮膚だしアーマーもメットもないからだな」
「で、どっちが突っ込むんだ?俺か?」
「なんでだよ。あー、じゃあ一発ずつ交代でどうだ?」
「…まぁいいだろう。」
しぶしぶ頷くジェミニ。
「じゃあ先行はじゃんけんで勝ったほうな」
「いいぞ」
「じゃーんけーん、ぽい」
スネークがチョキ。
ジェミニがパー。
「……」
ばちーんっ
「いてぇ!?」
いきなりジェミニがその手でスネークの頬をひっぱたき乗りかかってくる。
「横暴すぎる!!!」
「まぁ勝ちは勝ちだ」
「ゲームでは負けてますけど!?てかそのルールだと俺はお前に目潰しできるけど!」
「はいはい」
ジェミニはスネークの顔を掴んでキスをする。
長い舌を弄ぶのが楽しい。
口の中でしゃぶりついてやると涙目になって震えてくれる。
(あれ?なんか今日のスネーク可愛い?)
「ん、ふっ…あ、あっ……!!」
首筋に噛み付いてやると面白いほど反応してくれる。
「…あ、そうかスネーク」
「ふぇ?」
「蛇メットだ!てめぇのクソキモチ悪い蛇メットがないから今日は異様にお前を可愛く思えるんだ…!!
萎えるどころかどんどん興奮する!」
「え、えぇぇぇ……」
「もう蛇メットつけるなよ」
「いやあれ俺の一部だからつけるよ。勝手に萎えてくれよ…」
「クソが。」
「はいはい」
もう理不尽に怒られるのも慣れてしまったスネーク。
ジェミニは愛撫もほどほどに、備え付けのローションでスネークのレセプタを濡らす。
「ん、うっ…!」
ジェミニの指の動きにあわせて呻くスネーク。
「あっ…」
天井を見て、そしてプイっと顔を背ける。
「鏡見てろよ…」
ニヤニヤしながらいうジェミニ。
「お、お前みたいに自分の痴態で興奮とかしないんで!」
「へぇ?ヤってる最中サーチスネークに視線切り替えてヤってる光景見てるくせに?」
「な!?」
顔を真っ赤にさせるスネーク。
「あ、あれはジェミニの顔が見れないから切り替えてるだけだ!」
「ふぅん?美しい俺に犯されている自分を見て興奮してるんじゃないのか?ん?」
「や、あっ…!!」
ジェミニの指が中をかき回すので身悶える。
「ふふふ…可愛い…可愛いぞスネーク…」
「やめ、言うなぁ…!!」
聞きなれぬ単語にスネークは叫ぶ。
「何故だ?俺より劣るが普段以上に可愛いぞ?ふふふ…」
「ひあっ…」
ジェミニがナニを咥えてくる。
「うわ、でるっ…ジェミニ、でるからっ……!!」
「ん……」
「あ、あっ…!!」
脚を震わせながらイってしまう。
「……」
ジェミニはガシっとスネークの頭を掴んだ。
「え、え…?」
(ま、まさかっ―――)
声は出せなかった。ジェミニにキスで塞がれたからだ。
(うぎゃああああまた変なことしてくるー!!!)
自分の出した廃油を流し込まれ始める。
涙目で嫌がるスネークだが、ジェミニは対照的にうっとりした表情だ。
ジェミニの舌がねじ込まれ、気持ちよさと廃油に対しての気持ち悪さが混同する。
「はぁ、溢すなよ勿体ない…」
廃油と口内オイルを口から垂らすスネークに言いながら、舌を伸ばしてそれを舐め撮り始める。
「こ、このへんたいめぇぇぇ…どこでそういうの覚えてくんだぁぁぁ…!!!」
「旧型が…」
「どういう付き合いしてんだよっ!!」
「お裾分けしてやると喜ぶって…」
「分けんでいいわっ!!」
「文句ばっかりだなお前は」
ジェミニはそういいながらナニを押し当てる。
「あ、待って―――」
「待たない」
「うわ、あぁぁっ…!!」
ジェミニにしがみ付くスネーク。
「あ、なん、かいつもと、違……」
「いつもより興奮してるんだろう?お互いに」
「かも…あ、うわっ…」
動きに合わせて声が出るスネーク。
「やば、ぃ…なんか、イキ…そ……」
「早いなスネーク」
クスクスとジェミニが笑うのでスネークは自身のナニを握る。
「出してもいいのに…」
「やっ……じぇみにの、中でだしたいっ…」
「可愛い…」
耳元でささやきながら、ジェミニはスネークの中で出す。
「ひぅ、ぅぅ……」
涙を流しながらビクビクと震えて廃油を受け止める。
「は、はぁー…はぁー……」
「満足したから帰るか」
「そうはいくか!交代って約束したからなぁ!」
「うお!?」
ベッドから降りようとするジェミニに後ろから抱きつくスネーク。
そしてそのままジェミニの腰へ腕を回してナニを捕らえて扱きはじめる。
「す、すねーく!!」
「ヤり逃げはいけないぞ~?ジェミニちゃーん」
「か、帰ってからでもヤれ…る…!!」
「今ヤりてぇんだよ…」
「うあっ!?」
背中を舐めるとジェミニはいつもと違った反応をする。
「あれ?ジェミニちゃんもしかして背中弱い?というか背中の攻めに不慣れ?」
いつも排熱口兼レーザーのエネルギーパックになっている青いアレがついているから触れることがなかったのだ。
スネークはにやりと捕食者の笑みを浮かべて背中を重点的に攻め始めた。
「や、めっ!すねー、くっ……!」
ジェミニは涙目になりながらもがくが、力が入らずずるずるとベッドに戻されてしまう。
四つん這いの格好になってしまったジェミニにスネークは被さり、背中に舌を這わせてはキスをしながら手でナニを攻める。
「あっあ、あぁぁ……」
シーツを握り締めながら、ジェミニが限界に近い声を漏らす。
ぎゅっとナニを強く扱き上げてやるとジェミニは喘ぎ声を漏らしながらイった。
「仕返しだ」
いいながら汚れた手をジェミニの口元へもっていく。
「ん、う…んぅぅ…」
スネークの手を舐め始めるジェミニ。
「…仕返しになってんのかなコレ。まぁいいか、考えないでおこう…」
手を口元から離し、スネークはジェミニの腰を上げさせる。
「や、らぁ…すねーくぅ……」
「舌回ってませんよオニイサマ!」
「っあ…!!」
「あー本当に興奮してたんだな、濡れらなくても余裕そう。というわけでいれる」
「ひっ…!!」
枕を噛んで刺激に耐えるジェミニ。
「声出してくれよ?」
ジェミニの腕を掴み、上半身を起させる。
「あぅ、…あぁ、ぁっひっ…っ…!!!」
「ジェミニちゃんすごい締め付けだぜー。」
「す、ねーくっ…俺、きれい?なぁ、俺…こんな姿ッ…でも、綺麗…!?」
「綺麗だよ。ジェミニは綺麗だ」
スネークの言葉に反応してぎゅうぎゅう締め上げてくる。
「っ…」
「っあぁぁ…!!!」
二人は同時に達した。
◆◆◆◆
その後二人は帰ろうかとなったのだが、お腹が空いて仕方がないスネークはファーストフード店に立ち寄り
ハンバーガーをもぐもぐしていた。
ジェミニはそういったものが好みではないので紅茶を頼んだだけだった。不味いだのなんだの文句は言っていたが。
「ふふふ、スネーク可愛い…」
甘えモードになってしまったジェミニはさっきから甘い声でそう呟き、うっとりした笑みを浮かべながらスネークの纏めた髪の
先を摘んで弄っている。
精神的に満たされるとどうもこうなってしまう。
普段は絶対にスネークに甘えてこないのだが、やはり蛇メットがないということが彼をここまで崩壊させているのだろう…。
(今後絶対蛇メットは必要だな…)
今回のデートでとても大切なことを学んだ気がしたスネーク。
「…なぁジェミニ」
「なんだスネーク」
「俺のこと好き?」
「ん?変なことを聞くな。お前のことが愛しいから好きなんだろ。蛇メットなしだと尚のこといい。」
「じゃあ俺もお前が好きでいいや。変態じゃなければ尚のこといいな」
「俺のどこが変態だというんだ」
「自覚してくれ…俺だから付き合っていけてるんだぞ」
「ふぅん…」
ジェミニは目を細める。
「そうやって『自分しかいないから』と相手に言って縛りつけようとしているだろう。
蛇のようなやつめ、まぁ蛇だが。ふふふ、別にいいけどな…お前ぐらいが丁度いいよ。」
「……あぁ、お前毒蛇を懐に入れて遊ぶタイプか」
「お前に毒はないけどな」
「あったらどうするよ」
「それはそれで楽しむ。完全で完璧で美しい俺はそういう楽しみしかないんだ」
「あぁ、そう…さて帰るか」
立ち上がるスネーク。
「うーん、帰ったら元の姿に戻ってしまうのか…そのままでいいのに」
「ヤだよ。落ち着かねーし仕事できねーし」
「むー…」
ジェミニはスネークに腕に自分の腕を絡ませる。
「おい、止めろよ」
「恥ずかしがるなよ。名残惜しいんだ」
「えぇい我侭な……」
「またデートしようなスネーク」
「気に入ったのかよ…今度はもっと普通のデートがしたい」
「今日も普通だったろう」
「なんかイメージと違う!」
「我侭なヤツだな…」
どっちもどっちな蛇と双子だった。
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