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「どうして貴方と組まないといけないのでしょう」
「俺だってお前と組みたくなんかねーよ。仕方がないだろキングが言うんだから」
「…そのキングキングというのお止めなさい。犬ですか」
「うるせぇーなー」
プラントとバーナーは荒れ果てた道を歩く。
「フラワーパークだろ?一瞬で燃やしてやるって」
「だから燃やすのではなく暴れているロボットの確保です!!
…本当、貴方はちゃんと人のために働く気はあるのですか?」
「あるよ、ある。ただ」
バーナーは特殊な光を帯びた瞳をプラントに向ける。
「何か、燃やしたい衝動がどうしようもない。命令されてないと、全部燃やしそう。
自分も燃やしそう、燃やしたい衝動が俺を殺すかもしれない」
「ゴミでも燃やしなさい」
「お前頭いい!」
(犬…)
頭が痛くなってくる。
ふと、視線を先へ向ける。
バーナーも気づいてそちらへ目を向けた。
「お、花じゃん」
「えぇ、目的地ですね」
広がる庭園。
足を止めて、花たちを見る。
「何してんだよ行こうぜ?」
「皆、悲しく思っているのですね」
プラントの呟きに、彼が花と交信する能力があることをバーナーは思い出す。
それが嘘か本当かは真意は定かではないが。
「戦場になってんだから花も悲しいだろーよー」
「いえ…育ててくれていた主の心が変わってしまったので悲しんでいるのです。
心優しい人だったのでしょうね」
「俺そーゆーの解らん」
「犬」
「ンだと!!?燃やすぞこのやろー!!!」
「……」
プラントは目を細める。
この花たちを育てていたロボットと最悪戦わなくてはならないのか
そう思うと足が重くなる。
しかし、バーナーに任せられない。
こいつは絶対に全部燃やす。
それだけは阻止しなくては。
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