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「う、うぅ…」
ウェーブは視線を泳がせながらしどろもどろ何か言おうとしているのだが言葉になっていない。
「ダメか?」
ナパームはしょんぼりした顔で呟く。
その手には目隠し。
(目隠しすると感度が良くなるって聞いたからウェーブにもっと気持ちよくなってもらおうと思ったんだが…。
やっぱり怖いよな……)
「あ、う…ナパーム、その…いい、よ…」
「本当に!?」
「……」
泣きそうな顔で頷くウェーブ。
そう泣きそうな顔にならないで欲しい、と思うのは自分の我侭か…ナパームは思う。
すぐ泣いてしまうのがウェーブなのだ、それを止せというのは酷なことだろう。
しかし無理をさせてしまっているような気分にもなってしまう。
「じゃあ今日は目隠しだけで縛らないから。これなら恐くないだろう?」
「あ、うん…」
頷くウェーブ。
ナパームは嬉しそうな笑みを零しながら目隠しを付ける。
「恐くないからな、俺を信用してくれウェーブ」
言いながらナパームはウェーブを抱きしめる。
「うん、解ってる…」
ウェーブもぎゅっと抱き返してくれて、嬉しくなった。
ウェーブは可愛い。
普段は憂いを帯びた表情を浮べているが、表情を変える時が可愛いと思う。
ただ、自分がそのウェーブを壊してしまわないかどうかが心配で―――
しかしその心配をするとウェーブは否定する、少し怒ってくる。
そうだ彼は脆くない。
脆い人間はここにはいない。
心配するということはウェーブを信用していないことになるのだろう。
ただ自分が恐れているのはウェーブを失ってしまうことだけなのだろう。
きっと、ウェーブに嫌われることを恐れている。
彼はそこまで自分の想っている事を読んでくれているだろうか。
伝わっているだろうか。
不安になる。
*****
ナパームはウェーブの後ろから覆いかぶさっていた。
「うあっあ、なぱぁむっ!なぱぁむ!!らめ、こしゅらないでぇっ…!!!」
ウェーブは逃げようとシーツを掴んで前のめりになるがナパームが腰を掴んで離さない。
ウェーブの表情は目隠しされているものの、完全に蕩けていて快楽に染まっていた。
「はっ…ウェーブ、凄い締め付けてくる…ここ、そんなにいい?」
ナパームは耳元で囁きながらウェーブのナニを扱く。
その尿道には器具が挿入されていてウェーブは普段とは違う刺激に襲われていた。
「あっあぁぁッ!!!!」
ガクガクと身体を痙攣させる。
これは器具のせいで射精できていないが、絶頂を迎えているようである。
「気持ちいい?今イってる?ねぇウェーブ…痛くない?」
「ぁっ…ぅ……」
ぐったりするウェーブ。
意識を失っているわけではないようで、まだ小刻みに震えている。
ただ声が出せない状態になっているようだ。
「も、我慢できない…ごめん、出す」
「ひゃうっ!!」
ナパームはウェーブを抱きしめて腰を打ちつけ始めた。
「や、あぁぁ……」
痙攣を起しているウェーブの中は気持ちよかった。
中に熱を放ち、ナパームは少し息を切らしながら身体を離す。
これまで放ったものが溜まっていたせいか、どろりと溢れてきた。
「あっ…ぃや…」
ウェーブが隠そうと手を伸ばす。
その姿にナパームは興奮を覚えたが理性で留まった。
「…ウェーブ、抜いてあげるね」
「いや、待って!あ、あぁぁっ!!!!」
尿道から器具を引き抜かれウェーブは悲鳴を上げる。
とろとろと先端から流れはじめた。
「なぱーむっいやだ、止まらない、これ、やだっ…!!」
「…可愛いよウェーブ。」
目隠しを外してやりながらナパームはいう。
「ナパーム…」
ウェーブは泣きじゃくりながらナパームに抱きついてキスをする。
唇に触れ合うだけのものだが、それだけでも十分満足感を感じた。
あぁもっと大切にしてあげたい。
ただそれが伝わるかどうか、それが不安で仕方がないのだ。
*****
目覚めるとナパームのベッドの上だった。
シーツも新しいし、身体も拭いてくれているようで服も着せられている。
「目が覚めたか?」
ナパームが顔を覗き込んでくる。
「あぁ…」
「水は?飲む?」
「今はいい」
「痛いところない?大丈夫か?」
ナパームは心配そうな顔になり、大きな手で頬を撫でてくる。
「大丈夫。お前は心配しすぎだと、思う…」
「うっ…」
「オレ、男だよ。女みたいに扱われるのはちょっと…抵抗が、ある。」
「す、すまない。気をつける…」
「……」
ウェーブはナパームの手を握る。
「ウェーブ?」
「……」
どうすればうまく伝わるだろうか。
こうやって冷たくあしらってしまう。
照れくささもあるのだが、上手な伝え方がわからないせいだ。
ナパームが想ってくれていることは理解できているのに、それに応えることができない。
「しばらくこのままで…」
ぎゅっと握っていた手に力を込める。
今はこれが精一杯だ。
END
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