【簡単な説明】 私設軍(傭兵団)DWNと謎の組織KGNは仲が悪かったです。 色々合って何かあれば手を組む仲まで改善。 キングさんが生物工学に手を出しているためバナくんとバナ子ちゃん等女体版も存在してます。 「ナパームあそぼー!!」 バナ子ちゃんがナパームの部屋に突撃してくる。 もうすっかり顔なじみになってしまってフリーパスでこの場まで入れるようになってしまった。 「あ、ごめん。無理」 困った顔でバナ子を見ながらナパームは答える。 「…?? なにしてんの?」 初めてみるナパームの格好にバナ子は興味を持っていかれたらしい。 エプロン姿に素顔のナパームを見ることはマズないからだ。 「ウェーブにお菓子を作ってみたんだよ。ふふふ喜ぶかなぁ」 ほんわりした笑顔を浮べる。 「あたしも食べたい!」 「仕方がないなぁ…少しだけだよ。これウェーブのだもん」 「ケチ!キングなら全部くれるよ!」 「俺ら貧乏だからそんな気前よくないんだよ」 ナパームはバナ子にデコピンする。 「むぅ!」 オデコを押さえながらむくれるバナ子。 「あ、ウェーブ来た!」 「?」 ナパームは慌ててドアまで駆け寄ってそのドアを開く。 そこにはウェーブが立っていた。 よくわかったものである。 「あ、あの…あぅ…」 ウェーブが怯えた表情でバナ子を見る。 「大丈夫だよ、暴れないみたいだから。暴れても俺がお前を守るよ」 「うぅ…」 項垂れながらウェーブは部屋へ入ってくる。 よくバナ子に追い回されているので苦手なのだ。 「あ、ドーナッツ?」 「作ってみたんだ。食べてみたいっていってただろ?」 「うん…ありがと」 顔を赤くして礼を言うウェーブ。 (わざわざ作らなくても…いや、ナパームだから愛情込めたかったんだよな、知ってる…) なんて思いながら席に着く。 ナパームは何でも手製が好きらしい。 大きな身体に似合わず何か細々としたことをするのがすきなのだ。 そこが可愛いとウェーブは思う。 「あまくなーい、これ甘くないよー」 バナ子が勝手に食べ始めて喚いている。 「だからウェーブ用だって言ったんだ。キミはこれを飲んでるといい」 「ミルクぅ?」 「ハチミツ入りだ」 ナパームからミルクの入ったコップを受け取る。 「甘い!」 ふにゃんとした笑顔を浮べるバナ子。 こうしていれば普通の女の子なのだが。 ため息を吐くナパーム。 「ウェーブ、味はどう?」 「ん、美味しい…」 ウェーブは俯きながら答える。 「ウェーブ?どうした?」 「んん、何でも、ないんだ、少し…あぁ、ごめん、違う。不味いとかじゃなくて」 手で顔を覆うウェーブ。 ナパームは何事かと思わず横へいき抱きしめる。 「色々、思ったら涙止まらなくなって…ごめん、嬉しいんだ…」 ぽろぽろとウェーブの目から涙がこぼれ始めている。 「オレ、生き返ってなかったら、ナパームのお菓子とか、食べれなかったんだろうなって 思ったら………」 「キングに感謝しろよ〜〜!」 得意げに言うバナ子。 「ウェーブ…」 ナパームはぎゅうっとウェーブをもっと強く抱きしめた。 「…ナパーム、遊んで」 ミルクを飲み終わってしまったので暇になったバナ子が再び言い出す。 「今忙しいから無理」 「ケチ!」 END |