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        「こざっぱりしてんなー」
        
         と、今日から自分の部屋になるその部屋に対してスネークは思わず呟いた。
        
         引っ越してきたばかり、というのもあるが自分の荷物は生活に必要なものと学校で必要な教科書の類ぐらいで。
        
         あとは適当に処分してしまったから何もない。
        
        「冷蔵庫買おう、まずは冷蔵庫。あと鍋。それで生きていける」
        
         今日から独り暮らしだ。
        
         というのも親が死んでしまったからで、心機一転の意味も込めて思い切って学校も変えてしまうことにした。
        
         別の理由も少しだけあるのだが…。
        
         学校は明日からなのでスネークは買出しに向かった。
        
         このあたりはリサーチ済みだ。
        
         下見の意味も込めて買い物を済ませ、休憩がてらファーストフード店に寄る。
        
         日曜日だが時間帯のせいか席はぽつぽつ空いており、スネークはガラス張りの前にあるカウンターに座る。
        
        (買い物はこんなところか…)
        
         ジュースを啜りつつ買出しメモをチェックし直し始める。
        
         すっごく神経質。
        
        「…?」
        
         ふと、ガラスの向こう。
        
         通りを挟んだ向かい側のカフェに目が行く。
        
         テラス式も併用しているオシャレっぽいカフェ、そこのテラス側の席に一人だけ男が座っているのだが、その男が綺麗だった。
        
         黒い服に身を包み、音楽プレーヤーで音楽を聴きつつ頬杖ついて読書をしている。
        
         そのポーズが芝居がかっていたがなかなか様になる姿で―――
        
        (綺麗な野郎は爆発すればいいのになー)
        
         自分の容姿にあんまり自信のないスネークは穏やかな気持ちで名も知らぬ他人を呪ってみる。
        
         矢張り通りかかる女性の視線がチラチラそっちへ行っている。
        
         しかし男は絶賛自分の世界へ陶酔中といった感じで微動だにしない。
        
        (あいつ絶対ナルシストだな)
        
         スネークは一人納得し、ポテトを食べ始めた。
        
        
        
            ◆◆◆◆
        
        
        
         転校先の学校は住んでいる場所から2駅先にある場所だが自転車でも十分通える。
        
         案内されたクラスも、明るい雰囲気でスネークは色々質問攻めにあったりもしたが問題なく過ごせそうだった。
        
         一部を除いて。
        
        「………」
        
         授業中スネークは窓際の席に座る一人の生徒を横目で眺める。
        
         昨日カフェにいたナルシストくんがそこにいた。
        
        (俺より歳上だと思ったのにタメ年かよ……)
        
         名前はジェミニとかいうらしい。
        
         周りの生徒が色々教えてくれた。
        
         いつも一人で、特に誰とも接することもなく、たまに自分が載っている雑誌(モデルのバイトをしているらしい)を眺めたり自分を写した写真を眺めていたり、
        
         グロいホラー漫画を読みふけっていたりするらしい。
        
         ちなみにトイレに絶対いかないと信じている女子生徒が居たがさすがに行くだろう、さすがに。
        
         周りからの印象は「ナルシストで少し変わった男子」といった感じらしい。嫌われてはいないようだ。
        
        「スネーク殿スネーク殿、一緒に帰らないか?」
        
         シャドーが声をかけてくる。
        
         こいつに凄く懐かれてしまった。
        
        「別にいいけど帰る方向一緒なのか?」
        
        「あぁ、問題ない!ちょっと寄り道して帰ろう!!」
        
        「おーいいぞ」
        
         きゃっきゃし合うシャドーとスネークの横をジェミニが早足で過ぎ去っていく。
        
        「あいついつも一人なの?友達いないの?」
        
        「ジェミニ殿の親しい友達は知らないが、学年の違う知り合いがいるようだ。」
        
        「あ、そうなんだ。で、どこ寄ってく?あんま知らないから案内してくれよ」
        
        「承知!」
        
        
        
           ◆◆◆◆
        
        
        
         再び日曜日がやってきた。
        
         スネークは例のカフェへ来ていた。
        
         やっぱり居る。ジェミニが。
        
         スネークは歩み寄ってジェミニに近づくと、耳に当てていたイヤホンの片方を奪う。
        
        「!?」
        
         振り返るジェミニ。
        
        「相席してもいいか?」
        
         いいながらスネークはジェミニの向かいに座った。
        
        「…だれ?」
        
        「はぁ?一週間勉学を共にしただろうがよ」
        
        「んん?」
        
         本気で困った顔をするジェミニ。
        
        「転校してきたスネークなんだけど。お前と同じクラスなんだけど」
        
        「あ、そう。知らなかった」
        
         言ってイヤホンを当てなおして視線を手にしている文庫本に戻す。
        
         スネークはムっとしつつも注文を受付に来た店員にコーヒーを頼み、ジェミニを観察する。
        
         こやつは今日まで自分を認識していなかった。
        
         そのことに対してちょっと腹が立つ。
        
         何故か解らないが、もっとこっちを見て欲しくなったのだ。
        
        「何読んでるんだ?」
        
         スネークはジェミニの本を覗き込む。
        
        「…推理小説?」
        
        「あぁ、この年代の推理小説はどれもいかにエロく殺すかという作家の情熱が感じられてとても良い。」
        
        「お前変態なんだな」
        
        「?」
        
        「不思議そうな目をされても変態なもんは変態だ」
        
        「お前わけがわからないことをいうな。」
        
        「……」
        
         スネークは再びジェミニからイヤホンを奪って自分に耳に当てる。
        
        「…一般向けな曲聞くといいよ」
        
        「プログレのなにがいけないのか」
        
        「話題の共有がしにくいだろ。」
        
        「…ん?お前と話が出来ているが?」
        
        「俺は知識が豊富だからねー」
        
        「あ、そ。」
        
        「なぁお前いつもここで時間つぶしてんの?」
        
        「バイトが無い日はそうだな、部屋に篭ってばかりも兄が煩い」
        
        「お兄ちゃんいるのか」
        
        「義理だがな。俺は養子で貰われたんだ、親を亡くしてな」
        
        「へぇ俺も親いなくなってこっち来たんだ。生き別れの兄がどっかこのへんに居るらしいってだけで」
        
         ジェミニはスネークへ視線を向ける。
        
        「そうか、探すのは手伝わないからな」
        
        「たのまねぇよ。別に探す気ないし。出会えたらいいなぁ程度」
        
        「ふーん。興味がない」
        
        「お前自分のことしか興味ないだろ」
        
        「あぁ、そうだな」
        
         スネークは運ばれてきたコーヒーを飲み始める。
        
        「…結構イメージと違うよなぁお前」
        
        「はぁ?」
        
        「もっと俺に対して敵意むき出しかと思った」
        
        「何を期待していたのか知らないが、俺はただ他人に興味がないだけで嫌いだというわけではない」
        
         なるほど、と納得するスネーク。
        
         だからクラスの皆に嫌われている感じではなかったのだろう。
        
         興味がないから接触しないだけで、こちらから接触すればそれなりに反応をしてくれるのだ。
        
         ちょっと変なだけで。
        
        「じゃあさ、友達にならねー?」
        
        「はぁ?」
        
         嫌そうな顔をする。
        
        「お前みたいな綺麗な友達いねーからさ」
        
        「…ふむ、いいだろう」
        
         『綺麗』という言葉に満足したのか、少し微笑むジェミニ。
        
        「えーと、名前は何だったか……」
        
        「スネークだよ」
        
        「あ、あぁ、そうだった。嫌な名前だな。覚えたくない」
        
        「うるせぇ」
        
        
        
        
        
        
         そうして日曜日の交流が始まった。
        
         学校ではスネークは遠慮してジェミニにあまり話しかけなかった。
        
         たまに昼食を誘ったりしてシャドーと共に食べたり、とそれぐらいだ。
        
         雨の日の日曜日はスネークの家が近い、ということでスネークの部屋へ上がるようになった。
        
         第一の感想は「殺風景!美しくない!」だった。
        
        「まずカーテンだ、色は白にしよう。」
        
         窓を指差し言うジェミニ。
        
        「ここに鏡、布団も質素だな。うむ、ペンペンの絵柄の布団はどうだ!?」
        
        「なんだそれ」
        
        「これ」
        
         ジェミニは自分のケータイのストラップを見せ付けてくる。
        
         かわいいペンギンさんだ。
        
        「趣味じゃないですー、あとカーテンの色は目に優しい緑の予定ですー」
        
        「お前とは趣味が合わん!」
        
        「合いたくねぇよ…」
        
         高校生にもなってなんでペンギン柄の布団で寝ないといけないのだ。
        
        「あ、そういやお前のケータイのアドレス知らないぞ」
        
        「当たり前だ教えていない」
        
        「教えろよ」
        
        「いいだろう、教えてやる」
        
        「お前なんで上から目線の物言いなの?癖だったら直したほうがいいぞ」
        
        「癖だが直す気なんかない」
        
         言い合いつつ赤外線を飛ばしあって登録完了。
        
        「お前のストラップ趣味悪い」
        
         ジェミニは眉を顰めて言う。
        
         スネークのストラップはデフォルメされた可愛いヘビちゃんだ。
        
        「えー、蛇可愛いのに」
        
        「キモい。俺蛇嫌い」
        
        「わかんねーかなぁ、この美しいフォルムが…。蛇の顔も可愛い。俺って多分前世ヘビだったんだよ。いや来世がヘビだという予感?」
        
        「そこまで好きなのか、病気だな」
        
         引いてるジェミニ。
        
        「蛙も好きだぞ」
        
        「あぁ、そう…気持ち悪くなってきた、紅茶淹れよう…」
        
         ジェミニは台所へ向かう。といっても小さい部屋なのですぐそこなのだが。
        
         紅茶の一式はジェミニが持ち込んだものだ。
        
         インスタントが不味い、という理由で。
        
         スネークは「どれも同じだろ」というのだが「舌が貧しいんだな」といわれた。
        
         確かにインスタントばかり食べているから舌がバカになっているかもしれないが…。
        
         時間潰しが目的のため、あとはだらだらと各自勝手にくつろぐ。
        
        「あ、もう六時回ってるぞジェミニ。」
        
         床に転がっているジェミニに声をかける。
        
        「帰らないといけないんだろ?あ、寝てやがる」
        
         顔を覗き込むと、すやすやと寝息を立てているジェミニ。
        
        「おい、起きろ」
        
         肩を揺すると反応があった。
        
        「ん、泊まる…」
        
        「帰らないとお兄ちゃんが心配するんだろ?」
        
        「別に、一緒に暮らしてないから…」
        
        「…そうなのか?」
        
        「んー、ここがいい…どーせ帰っても誰もいないし…」
        
         眠そうに言いながらジェミニは顔を背ける。
        
         その横顔は綺麗だった。
        
         思わず息を呑むスネーク。
        
        「……いや、でも…帰ったほうがいいって」
        
        「……」
        
        「ジェミニ…襲うぞ?ほら起きろ」
        
        「……」
        
         反応が無い。
        
        「……」
        
         スネークはジェミニの唇に触れる。
        
         柔らかい。とても美味しそうだ。
        
        「寝てるし…」
        
         キスぐらいなら…とスネークは唇を重ねる。
        
         柔らかさが興奮を煽る。
        
         舌を思わずいれてしまった。
        
        「んっ…」
        
         ピクリと震えるジェミニ。
        
         しかしスネークはジェミニを抱き上げて舌を絡ませ始めた。
        
        「んふっ…う!? うぅっ…!?」
        
         目を開くジェミニ。
        
         スネークはキスを止めずにジェミニの股間へ手を伸ばした。
        
        「んぅぅ!!!」
        
         スネークの肩を握り締めながら腰を引くジェミニだが、スネークはジェミニの上へ重なりもっと深くキスをしながら手でズボン越しにナニを撫でる。
        
        「あはっ…あ、スネー、クッ……!!」
        
        「嫌?興奮してるけど…」
        
        「ひぃっ!」
        
         ズボンを剥ぎ取られ悲鳴を上げるジェミニ。
        
         勃起してしまっているナニが露になる。
        
        「ほら興奮して…ん?お前剃ってんの?ここ」
        
         ジェミニの脚の間へ身体を割り込ませ、ジェミニのナニを扱きながら股間を見つめるスネーク。
        
        「ひっ、ちが、ちがっ……」
        
         耳まで赤くさせて左右に首を振るジェミニ。
        
        「…この歳でまだ生えていない、と」
        
         撫でながら言うとジェミニは涙をぽろぽろ溢しながら手で顔を覆った。
        
         ナニからはとろとろと先走りが溢れてくる。
        
        「んー?パイパンだってバレて興奮しやがったろ?綺麗な顔して淫乱だなジェミニはー」
        
         ドSな笑顔を浮かべながら言うスネーク。
        
         その言葉に反応しているらしく、ビクビクとナニが脈打っている。
        
        「み、見るなぁ…!!」
        
        「いいじゃん、生えてなくても」
        
         ジェミニのナニを咥える。
        
        「ぅあああ!!!」
        
        「ん、ぅ…」
        
         舌で少し刺激しただけでジェミニはイってしまった。
        
        「ひっあ、あぁぁ……」
        
         涎を垂らしながら余韻に喘ぐジェミニの顔は、興奮を煽って仕方が無い。
        
        「早いな。」
        
        「だ、って…はじ、めて…なんで、そんなとこ…」
        
        「あぁえっちするの初めてなんだ?じゃあちゃんとほぐしておいてやるから…。
        
         あぁそうだ。あんまり大声だすと近所迷惑になるからな」
        
        「!?」
        
         ジェミニは手で自分の口を押さえる。
        
         スネークの濡れた指が秘所へ侵入してきたからだ。
        
        「うっううぅ……」
        
        (嫌だったら普通抵抗するよなぁ……)
        
         スネークはジェミニの様子を見て思う。
        
         ナニは再び勃起し始めているし、まんざらではないということなのかもしれない。
        
         とにかく初めてだ、痛みを与えないようにしないといけない。
        
         指でゆっくり、丹念に内部をなぞる。
        
        「っ…う、うぅ…あっぐぅ…!!」
        
         ビクンと大きく震えた。
        
        「ジェミニの良い所発見だなー?」
        
         その部分を重点的に指で刺激し始めるとジェミニは涙をぽろぽろ溢して腰を震わせる。
        
        「や、あぁ…すねーく、それ、以上はぁっ…もう声、我慢、できなっいぃ…」
        
        「じゃあこれ噛め」
        
         ジェミニの服を捲り上げてその裾を口へねじ込ませ、スネークの手がジェミニの口を覆った。
        
        「ちょっと痛いかもしれねーけど、よくなってくるから……」
        
        「んぐぅぅ!!!」
        
         目を見開いて身を仰け反らせる。
        
        「大丈夫大丈夫…」
        
         ジェミニを抱き上げ、背中を撫でながらいうスネーク。
        
        「ひぅ、ふぅ…」
        
        「布団そこだからちょっと動くぞ」
        
        「ひっ…!」
        
         ジェミニはスネークにしがみ付く。
        
         スネークの言うとおりすぐそこに敷きっぱなしの布団だ。
        
         中で擦れてジェミニが多少身を捩ったりしたが、スネークは彼を寝かせて枕を腰の当たりに敷いてやる。
        
         腰が高くなった状態になっている。
        
        「動くからなジェミニ…」
        
        「ん、んぅっ…!!」
        
        (うわキッツ…!!)
        
         初めて、ということもあってか中が狭い。
        
         血は出てないようなので傷はついていないはず。
        
         ゆっくりと動かしていくうちにジェミニの声色が変ってくる。
        
        「んぅっ…ん、ぅぅ…」
        
         服を噛み締めつつも色気のある声になっていた。
        
        「慣れてきたな?中で出してやるよ」
        
        「んっ!?ん、んぅぅぅぅ!!!」
        
         激しく犯され始めてジェミニのナニからとろとろと透明な汁が溢れ出す。
        
        「初めてなのに、感じてんだ?お前ほんと、やらしー身体してんなぁ!」
        
        「ひぅっ…!!」
        
        
        
         スネークの熱が奥にまで伝わってくるのを感じながらジェミニも達した。
        
        
        
            ◆◆◆◆
        
        
        
        「…」
        
        「…えーと、ごめん」
        
         狭い風呂場で、スネークはシャワーを被りつつ、湯船の中で体育座り状態で顔を伏せてるジェミニに言う。
        
        「い、勢いというか、その…お前、綺麗すぎて…」
        
        「…俺の美しさに勃起した、と」
        
         ジロリと睨んでくるジェミニ。
        
        「そ、そーです…」
        
         コクリ、と頷くスネーク。
        
        「なら許す。俺の美しさは罪だからな…お前が血迷ってしまうのも仕方が無い」
        
        「本当に、ごめん。あ、こういうことってよくあるのか…?」
        
        「言い寄られることはあるが俺は強い」
        
        「…殴り倒している、と」
        
        「そうだ。…可笑しいな、スネークに対しては殴る気がおきなかったよ」
        
         クスクス笑うジェミニ。
        
        「友達だからかな?」
        
         機嫌が直ったらしい、ジェミニはいつもの表情に戻ってスネークに向き合った。
        
         やっぱりこいつはどこかおかしい。変ってる。
        
         普通怒るだろう。
        
         人と随分と感覚がズレてしまっているようだ。
        
        「気持ちよかった。少し腰が痛いが」
        
        「あ、あぁ…俺も気持ちよかったぜ?お前つるつるだし」
        
        「それは忘れろっ!!!」
        
        「お前体毛が薄いんだよ。肌すべすべだもん」
        
        「いやっ!それとこれとは話が違うと思う!!」
        
         顔を真っ赤にして否定するジェミニ。
        
        「わかったわかった、お前の秘密は俺の心の中だけに秘めておいてやるって。」
        
        「絶対だぞ!?誰にもいうなよ!?」
        
        「言わない言わない」
        
        「…なぁスネーク」
        
        「ん?」
        
         ジェミニがスネークの顔を掴むのでドキっとする。
        
        「交代でヤらないか?次は俺に入れさせろ」
        
        「…はい?」
        
        「不公平だ。それに美しい俺に抱かれて嬉しいだろうがよっ!」
        
        「ん、まぁ…抱きたいんならいいけど……」
        
        「け、経験あるのか!?」
        
        「まぁ、多少は…前のガッコでそういうことはヤったかなぁ…?」
        
        「なんだ、お前の身体は穢れていたのか。まぁいい、美しい俺が清めてやろう」
        
        「すげぇ言い分だな。俺を抱いた男は悪魔か何かだというのか。
        
         まぁいいや風邪引きそうだから温もらせてくれよー」
        
        「狭い!狭い!!」
        
        「くっ付けばいいって~」
        
        「今度ヤるときは俺の部屋だな、お前の部屋は狭すぎる!」
        
        「お前金持ちか」
        
        「ごく一般的な家庭だ」
        
         嘘かホントかわからない。
        
         本人が本当のつもりでも、だいぶ感覚がズレているし……。
        
        「お前綺麗な背中してるな」
        
        「当たり前だろ。俺は美しいからな…」
        
         後ろからスネークにぎゅっと抱きしめられてジェミニは胸がドキっと高鳴った。
        
        「そういやモデルやってるんだったか」
        
        「あぁ、美しい俺を撮りたいというし、それにこの美しい俺を見たいという輩もいるはずだろう?」
        
        「はは…」
        
         すんごいナルシスさに笑って流すスネークだった。
        
        
2011年12月18日 Pixiv投稿
        
  
 
 
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