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「肉のある体にも慣れてきたか?骨よ」
不王は六道に声をかける。
「んー…多分」
六道は首を傾げながら答えた。正直にいってまだよくわからないのだ。
肉のある体は色々不便であった。骨のままのほうが肉という邪魔なものがない分スッキリするのだ。
不王の呪術…魔術による一種の幻術であるのだが、本物の肉を得たかのような感覚を味わえる…らしい。
もともと肉をしらないので六道は首を傾げてしまうわけだ、正解を知らないので。
「下郎の好みの体に整えたので絶対にお前を気に入るであろう」
「そうなのか」
自信に満ちた顔の不王は六道の体を見る。
鍛え抜かれた筋肉がある…俗にいう細マッチョとかいうやつだ。
本当ならもう少しゴツいほうが金輪の好みのようなのだが六道の骨格の具合でバランスがいいのがこれなのである。
不王は金輪の好みより自分の美的感覚を優先した。
「肉がある方が瘴気が漏れないのも不思議であるな…」
「やっぱお前の呪術なんか変だよ」
「魔術だ!これでも昔は神か…ンンッ!」
「邪教の神官か?」
「無礼なり!!!お前がおかしいのであろう、とにかく次の段取りだ。
我は下郎が不憫すぎると思うわけだ、骨よ」
「どう不憫だってんだ?さっぱりわかんねぇ」
「下郎は処女童貞のままお前という魔物に抱かれて偏った性行為の知識を持ってしまっている…。
とても不憫だ…というか我が可哀そうだ、我はノーマルなのである。
お前たちそろそろリョナの領域に行きそうで我は萎えそうだ」
「わからん」
「解れい!お前に知識を植え付けてやる。」
「お前の知識も偏ってそうだが」
「そんなことない、現在の知識も得ておる!」
「ふーん」
骨は興味なさそうだが嫌がっていないので教えを受けるようである。
「はじめようぞ」
*****
そして夜。
金輪は不王に拘束されていた。両手両足をそれぞれ手足ごとに拘束されて強制M字開脚である。ノーマルとは何だったのか。
「お前らっ!?なんだ、なにを…!」
「期待してるくせに」
「してないっっ!また殴るんだろう!?殴られながらイったりしないからな!」
「ほら~骨のせいで変な癖ついとるではないか~」
「俺も知らねーから仕方ねぇだろうが」
「調べてからヤれ。下郎よ、喜べ。今夜からは楽しく気持ちよくなるであろう」
「御託はいい。さっさとヤるぞ」
六道はぶっきらぼうに言いながら金輪の脚を押し上げて尻に顔を埋める。
「ひぃ!?な、にっ!やめ、そんな、とこっやめっ…」
身悶えるが不王に後ろから抱きしめられていて抵抗できない。
六道の舌が秘所を弄る。
「あーっそんな、とこ、汚い、からぁ!」
「あ?汚くねぇよ」
「あっあーっ!!!」
六道の指が捻じ込まれて金輪は仰け反る。
指は解すように中を撫でまわしてきて、六道の舌は金輪の勃起してきているナニの裏筋を這う。
「ローション使ったほうがいいのではないか?」
「ん…あんま濡れねーんだな」
「慣れてないからだろう」
不王に言われる通り六道はローションをぶっかけてくる。
ぐちゅぐちゅと水音が経ち始めて金輪は耳まで赤くなって目を固く閉じた。
しかし目を閉じたせいか妙に六道の指の動きを意識してしまう。
「やめて、ろくど、う…!やめ、っ…あがっ」
「本当に止めそうだから喋るのを止めさせるぞ下郎。」
不王は慣れた手つきで金輪に猿轡をかませる。口に嵌る部分がボールではなくリング状のタイプだ。
喋らせたくはないが声は聞きたい、ということである。
「良いなぁ下郎、その顔そそるぞ。」
にっこにこの不王は涎を垂らす金輪の顎を掬う。
「気持ちよくさせてんのは俺だぞ」
六道がムっとした顔で見上げながら金輪のナニを扱く。
「ひっあ、あぁぁぁ…」
ガクガク震えながら仰け反る金輪。
いつもより強い刺激に感じた。普通のローションではないのだろう。中も疼いてきて仕方がなかった。
体が勝手に腰を揺らしてしまう。
「はっ…はっ…」
「お、欲しがっているようだ」
「ふーん。おい円迦」
六道が金輪の頭を掴んで引き寄せる。そして六道は自分のナニを金輪に見せつけてきた。
いつもと違う、立派な大きさである。前より大きい。不王がサイズ変更したのである。
「!?!?!?」
「これでお前の中をぐちゃぐちゃにしてやるからな」
物理的にぐちゃぐちゃにされそうで金輪は戦慄するがアーアー情けない声しかあげれない。
不王が金輪の頭を掴んでしまうので顔をそむけることもできず、六道のナニが挿入されていくところを見せつけられてしまう。
ゆっくりと潜り込んでくる圧迫感に金輪は声を上げて悶えた。
「痛くねぇだろ?」
六道から不意にそんな声をかけられて、
不意に優しく髪を撫でるように頭を撫でられて金輪は困惑した。
困惑しながらも体は反応していた。ゾクゾクした快感が腰から走り抜けてきてぶるぶる震えながら先走りが大量に溢れ出る。
「…優しくされたと思っただけで少しイキかけたのか…?かわいそう」
憐れむ不王。
「うるせーなお前。猿轡外してやれ。」
「うむ」
「あ、あっ…からだ、おかしっ…やだ、ろくどぉ、みるな、俺を、見るなぁ…」
「はぁ?しょーもないこと言ってんじゃねぇ、ぞ!」
「ひぅ!」
いきなり強く打ち付けられて息をのむ。
しかしそこで終わるわけもなく、六道は金輪の脚を押し広げながら体重をかけて犯し始めた。
慣れていない刺激に金輪は瞬く間に射精するがそれでも六道は動きを止めない。
イっているのに止まらない快楽の刺激に金輪は泣きじゃくる。
「俺に犯されて、泣きながら悦んでさぁ、お前は変態だよなぁ!気持ちイイんだろ?これがよぉ!」
「っあ、うっあぁぁぁぁ」
「孕んじまえよ、たっぷり中に出してやる」
「あぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
目を見開きながら金輪は六道の熱を奥で受け止める。
六道は笑みを浮かべながら拘束を解く。金輪はすぐに六道に縋りついた。
「自分で腰振ってそんなに孕みてぇんだな?」
「違…いや、ちが、っ―――」
六道は振り払おうとする金輪の腕を押さえつけてキスをしながら再び腰を振り始めた。
金輪の腰は誘うように浮き上がり、脚は六道の腰に絡んでいく。
「まどか―――」
残酷な笑みに染まった六道は腕を掴んでいた手を金輪の首へ―――
「ぐぇっ」
潰れたような声を上げる金輪。
「ぐっ!?」
六道もぐぐもった声を上げて手を放す。六道の首には手跡がついていた。
「糞、呪いか」
「魔術である」
ドヤ顔の不王。
「チッ…」
舌打ちしながら六道は体位を変えて後ろから金輪を犯しはじめる。
もっと深く入ってくるようになって金輪はもう正気を保てなかった。
されるがままの状態で六道に体を貪られる。
出すものを出してスッキリした六道は金輪をほっといてシャワーに向かってしまった。
「骨は淡泊すぎないか?まぁ仕方がないか…」
不王はぐったりする金輪を仰向けにし、荒い息遣いをする口へキスをする。
「やぁ…」
「嫌だと言われても我はお前から体液を摂取せねばならん」
金輪のナニを口に含み、不王は舌と手を使って刺激し始める。
「あ、あっあぁぁぁ…!!!!」
吐き出される熱を飲み込んでいく。
「うむ、美味」
不王は金輪を見る。
短く肩で息をつきながらもうその潤み切った目は焦点が合っていない。
いやらしい音を立てながら六道の吐き出した熱が溢れてきてもいる。
「ふふ、穢れるお前は美しいな」
戯れるように不王は金輪の頬を撫でる。
「俺のだ」
不王の手を払いのけ、ほかほかの六道が金輪を抱き上げてそのままソファまで連れていく。
ソファに体を沈める六道の上に金輪が抱き抱えられている状態だ。
「別にとってくったりはせぬよ」
「うるさい、俺のだからな」
「ならば大切にせよ。ウッカリ殺すことのないようにな」
「……」
六道は目を細めて金輪に擦り寄った。
「…円迦の傍にいてやってくれよ」
「この身が朽ちるまでという制限が付くが良いか?朽ちかけておるがな」
「許さん」
「面倒な骨だ」
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