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闇堕ちシキちゃん。
        
 振り向くのが怖い。
 振り向けば恐ろしいものを見てしまいそうで。
「いつまで―――」
 明るい声が掛かる。
 ニュっと背後から白い腕が伸びて、自分の体を抱きしめてくる。
「いつまでスネてるの?旋くん」
 シキの声。
 スネる?
 自分は今まで何をしていた?
 ベッドの上で、シキに背を向けて―――
「旋くん、しよ?」
 その声に誘われるがまま旋はシキを受け入れる。
   ****
「いつまでここにいるのかって?
 やだなぁずっとだよ」
 シキはともにベッドに横になっている旋にいう。
「いつからここにいたっけ…」
「ずっと前からだよ。旋はオレと一緒にいるよずっとずっと前から」
「シキじゃなかったかもしれない」
「オレだったよ。お前はオレとこうしたかったはずだよ?」
「そうだったかな…」
「そうだよ…男は嫌?女の方が好みかな?」
「どっちでも…」
「んふふ、旋くんだ~いすき」
 シキは旋に抱き付いてすりすりとオデコをこする。
 シキではなかったかもしれない。
 こうしたかった相手は別だった気がする。
 しかし頭の中がぼんやりとしてハッキリしない。
 次第に意識は闇へ落ちていく。
    ****
 シキは錆びて朽ちかけているボロアパートの階段を上り、その部屋へ向かう。
「アケミちゃん、調子どー?」
「あ、いらっしゃい」
 振り返る朱海。
 決して広くないこの部屋は朱海のほかにあと3人いた。
 朱海の親友である赤嶺と、赤嶺の恋人である輝美。
 そしてその二人に嬲られている朱海の生徒。
         三人ともデカいので部屋がより狭く感じる。
「ナミさんと仲良くさせていただいております」
「あそー。そりゃよかった。オレも旋くんと楽しく暮らしてる」
 言いながらシキは生徒の様子を見る。
 初日から数日がたった今、完全に抵抗の意思は消えうせ今は泣きながら玩具で遊ばれている。
 悪魔のような二人だ、人間を自分の欲求を満たすオモチャとしか思っていない。
「カナデくん」
 シキが声を掛けると生徒はビクリと震える。
「お?いたのかシキ」
        「いまきた。どうカナデくん、お尻の開発進んでる?
         先生たちの特別授業受けられてうらやましいー。オレは遠慮するけど。
         ん~このピアス似合うねー」
 奏に手を伸ばし、髪をかき寄せその耳に着けているピアスに触れる。
 びくびくと奏は震えた。
「まぁオレが選んだからなー。こいつらセンスないし」
「うるせー」
「なに?今日参加したいの?」
 輝美が用件を問う。
「これ使ってみて?様子みたい」
 シキは懐から小さなケースを取り出し輝美に渡す。
 中には小さな注射器が入っていた。
「あっあぁぁ…ぁっぁぁぁぁ……!!!」
 獣のような声を上げながら奏は四つん這いになって後ろから輝美に犯されていた。
「わー、涎だっらだらじゃん。キメちゃってるねカナデくん!とってもいいかんじ???ねぇ???」
「お返事は無理なんじゃないですか?このクスリはなんですか?」
「旋くんに使おうかと。時間計りたくて」
「あぁそうですか。」
「赤嶺パ~ス」
「わーい」
 今度は赤嶺が代わって奏の体を蹂躙し始めた。
 輝美によって中はどろどろに出来上がっていてローション必須な赤嶺のペニスでも挿入が楽だった。
「も、ゆるして、もぉ…がまん、できなっおねがい、イキた…イキたいっ…」
「ケツでイってるだろ?それで我慢しろ、何度もイカせてやるから」
「いや、もぉおしりで、イキたくないっ…おしり、いや、おしりぃ…!!!」
「イってるじゃん」
 赤嶺にしがみ付き、ビクビクと体を縮めて震える奏。
「せんせ、はずして、せんせ…せんせぇ…!!」
「クスリのせいでいつもより早くイキたくなっちゃったんですね?でもダメです~。わがまま言ったのでお仕置きしましょう」
「ひぃっごめんなさい、ごめんなさいっゆるして、ごめんなさいっ…」
   ****
 外は嵐でも来ているのか、ゴロゴロと雷の音がする。
「旋くん、君はステキ」
 シキは旋を抱き寄せて頭を撫でる。
 旋はとろんとした表情で反応は特にない。
「いつまで も いようね」
 キスをする。
「いつまで も 」
  
 
 
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