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怪しい道具は咲さんとこで入手してる
 怪しげな部屋…柝の研究室の一つだ。

 そこで巻と咲は怪しげに微笑んでいた。

 大人の玩具の前で。

「咲さん、これはどういう品ですか」

「これはねー」

 並べられた南蛮のえっちな道具を説明していく咲。

 悪い神様である。

 巻は相槌を打ちながら吟味している。

 悪い巫女である。

「何してるんだ?」

「あー!女の花園に勝手に踏み込むなー!」

 柝に抗議する咲。

「花園って…俺の種に囲まれた中で何言ってるんだか…」

 瓶に詰められた胎児が並んでいる棚を指さしながらいう。

「というかここ俺の研究室。怪しいモンさっさと片付けろ」

「いやー、柝以外ここ誰もこないからさ。場所借りてた」

「闇市ごっこやめなさい。つか、光来の巫女もそんなので遊ぶんじゃない。

 退魔師がそういう趣味なのか?」

「か、かなでさんはちがいますよぉ!!これは奏さんを気持ちよくさせるためなんです!

 色んな道具でお尻を気持ちよくさせてあげると甘えてくれます!」

「見事にこじらしている…」

 手で顔を覆う柝。

「お前たちの性事情に興味はないんだが、普通じゃダメなのか普通じゃ」

「禄が…まだ巻には早いって…私も確かに、と思うんですよ…あの大きさはまだ受けきれないと思うんです…。

 なので!私は本番以外で奏さんをあらゆる方法で気持ちよくさせてあげようかと!禄も大賛成!」

「神童もたまにおかしいよね」

 咲は他人事のように言う。

「まぁ…その辺双子だなって思うが。まともな退魔師に同情するしかない…

 とにかくさっさと片付けて出ていけ。これから俺は研究するんだ」

「ケチ~~~。まぁいいか、わたしが見繕ってあげるね」

「わーい!」

「……」

 柝は同情しながら、せめて楽になる薬だけでも…と咲が見繕った道具の上に薬を入れた包みを添える。

「これはー?」

「意識がほどほどに混濁する薬」

「こ、こわいです…」

「えっちな気分になる薬だしてあげなよ…」

「ねぇーよ」



    ◆◆◆◆



「奏さんは何もしなくていいんですよ。気持ちよくなってくれていればいいんです」

 巻は優しく声をかけながら手を動かす。

 ゆっくりゆっくり数珠のように連なっている玉を奏の中へ押し込んでいく。

 一尺ほどの長さの一本の紐に連なっている玉を捻じ込んだ。

 奏は短く息をしながら震えていた。

「全部入りました」

 巻の声にビクリと体が跳ねる奏。

「ぅ、ぅ…」

 熱で潤んだ奏の目が泳ぎながらも巻の手元へ向く。

 奏の秘所は期待しているのか、ヒクヒクと伸縮を繰り返している。

「全部入っちゃうの凄いですよね…奏さんの体が大きいからかな?」

 巻はクスクス笑いながらそのヒクついている秘所を指先でなぞりながらもう片方の手で奏の勃起している一物を撫でる。

「ひぅっ!」

 短い悲鳴をあげ、奏は耳まで赤くなってしまう。

「さっきまでやってあげてた出し入れ…良かったですか?かなり出ちゃいましたよね?」

「うっ…すまない…」

「別に咎めてませんよぅ!奏さんがそんなによがるとは思って無くて…」

 上目づかいに言う巻を直視できない奏。

 さきほどまでこの数珠で攻めたてられていた。

 全部捻じ込んでは一気に引き出されるあの感覚を思い出してゾクゾクとした何かが背筋を走り抜ける。

「あ、思い出しちゃいました?」

 透明な先走りが溢れてくるのに気づいて巻は嬉しそうに言う。

「それじゃ、行きますね」

 なんていいながら容赦なく一気に引き抜かれて奏は抑える声も抑えずに嬌声を上げながら果ててしまう。

「勢いはないですけど、出るんですね…奏さんのもったいない…」

 巻は舌で舐めとり始める。

「あの、奏さん…その…」

 巻は着物を脱いで素肌を晒し、己のぷにぷにした腹に奏の一物を擦り当てる。

「巻のここに、出したいとか思います?思いますよね…奏さんも男の人ですし」

「お、おもったこと、ない!」

「ええ、そんなに私魅力ないですかぁ?」

「そ、そうじゃなくて!そんな、こと、思うのは…い、いけな…い…だろ、?」

 歯切れ悪くいう奏。

「いけなくないです!」

「駄目、だ…!歯止めが、つかなく…もう、巻に甘えっぱなしになってしまう…。

 自制が効かなくなりそうで…!!」

「いいのに。乱れてくれていいのに…私、奏さんに尽くしたいんですよ。

 奏さんがお腹減ったら美味しいご飯作りますし、奏さんがお風呂入りたければ一緒に入りますし

 気持ちよくなりたいって言ってくれれば、こうやって気持ちよくなれてますよね?」

「…」

 奏は巻を抱きしめる。

「私からしてやることがない」

「いいんですよ、奏さんはしたいことをしてくれていればいいんですから」

「そういうわけにも…」

「じゃあ子種くれます?」

「えっ…」

「禄はまだ早いっていうんですけど…萎えてる時に入れればいけそうな気がしませんか?」

「いやいやいや」

 へちまじゃあるまいし。

「だめですか…」

 巻がしょんぼりするので奏はとりあえずぎゅっと強く抱きしめた。

 少し黙らせる意味も込めて。
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