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ウィンナーではない
 奏は学校からいつも通りに帰宅し、離れの自室に入って一息つく。

 着替えて夕飯まで勉強でもしようと考えつつカバンを置いて学ランを脱ぎはじめる。

 もぞり、と何やらカバンの方から気配を感じた。

 あやかしではない不思議な気配がする。

 シャツにかけていた手を止めて奏はカバンを開くところりんと肉色の塊が転がってきた。

「ま、巻…」

 思わず口にするがこの場に巻がいれば「私じゃないです!!!」と抗議いているだろう。

 それは巻の変異した魔力である触手と似ていた。

 触手と違ってそれは遠目から見てソーセージのように見える。ぷるぷるしているが。

 僕、明日からソーセージ食べれるかな…などとまた苦手なものが増えそうな予感に表情を曇らせる。

 とりあえず浄化の左手でそれを掴む。それはすりすりと奏の指に頬ずり(?)し始めるのであやかしではないようだ。

 あやかしであったならこの瞬間に握りつぶされていただろう。

「どうしよ…巻に還したほうがいいよね…。あとで電話しよう」

 奏はそれを机の上へ置くと途中だった着替えを再開する。

 ソーセージくんはむくりと頭(?)を上げる。目があればキラーンという効果音と共に光らせていただろう。

 どこからその飛翔力がでるのかといった感じで飛び上がり奏に取りつく。魔法生物は何でもアリだ。

「え!?」

 奏も困惑する。突然飛んできた肉色の塊が下着の中へと潜り込んでいくのだ。

「ひっ!」

 奏はゾクゾクと快楽に襲われて、その快楽に慣れ親しんでいる身体は素直に脱力してしまう。

 慣れ親しんでいるわけではないのだが。

 畳に膝と手をついて崩れる。

 下着の中ではもぞもぞと動いている肉塊が奏のナニをその体内へ納めていた。

 凶悪な笑顔とともにオナホを手にしていたみこの姿を幻視する。それは過去の記憶だ。

 その記憶と合わせるかのように肉塊もそのオナホの内部構造を再現してしまう。

「いや、いやぁぁ…!」

 奏は襲い来るであろう快楽に恐怖し涙を溢し始め、下着を降ろしてその肉塊を剥そうとする。

 じゅるんと引き抜くその刺激に奏は悲鳴をあげてしまう。

 肉塊くんは顔はないがおそらくドヤ顔でオナホを全うしようと細い触手を無数に生やして奏の手首や腰に巻きつく。

 それは「ええんやで。扱いてええんやで」と催促するかのように手を、腰を揺する。

「う、ぁっ…!ひっ…ぃぁぁ…」

 奏はその快楽に抵抗することができず、触手に誘導されるがまま自ら動かし始めてしまう。

 いつの間にか下着は足首まで降ろしており、仰向けに無抵抗に脚を開いて肉塊を上下に動かしている。

 その蕩けた顔の目は光がない。

「まき、まきぃ…」

 やはりこの肉塊は巻の魔力で間違いないのだ、よく知っている気持ちよさに奏は素直に受け入れてしまう。

「あっあっ…」

 肉塊もさせっぱなしではない、彼女(?)にも仕事がある。

 腕に絡んでいた触手たちは奏の陰嚢に触れはじめる。

「あーっ…!!!」

 仰け反るように奏の体が反り上がって腰がガクガクと震えはじめる。

 玉責めと突如始まる吸引に奏は耐えきれず情けない声を上げはじめた。語尾にハートがいっぱいついている。

 ほどなくして射精するがそれで満足する彼女(?)ではない。

「イってる…!吸わないでぇ…っ!あぁぁぁぁー!!!」

 吸い尽くすと言わんばかりの止まらぬ責め。

 奏はもう言葉になっていない喚きを泣きじゃくりながら叫ぶ。

 肉塊は吸い尽くして満足したのか、ずるんっと奏のナニから離れると今度はお尻に狙いを定めた。

「や、やぁ…」

 奏はとろとろの顔のまま首を横に振る。しかし奏のナニは期待がこもっているのか再びたちあがりはじめている。

 肉塊はその態度が誘っているようにしか見えなかった。肉塊は肉塊でもやはり性格は巻であった。

 体内から外装触手よりねっとりとしつつもより柔らかい触手を生み出す。それは舌のようでもあった。

 それでぺろぺろと秘所を舐めはじめると奏はビクンビクン震えながらまた喘ぎ始める。

「ひんっ…ぅ、ぅぅ…ぁひっ…うっ…」

 奏は口を押えながらその快楽に浸っている。

 今更だがここが離れであり、離れではあるが人が近づく可能性があることを思い出したのである。今更ではあるが。

 そこが可愛いんですけどね!と肉塊は巻の代弁をする。

 肉塊は入念にぺろぺろする。もう解れていて物欲しそうにヒクヒクと反応はいているのだがぺろぺろする。

 時たま舌(?)を差し込んでじっくりと舐め上げたりすると奏は少し仰け反っていっぱいハートを飛ばしてくれる。

 そういった焦らしプレイをいていると次第に奏も耐えきれなくなってきたのか、まず脚の震えがビクビクから

 ガクンガクンと大きなものになってきた。

 そして奏の視線はもう肉塊しか見ておらず、モノ欲しそうな切なげな視線を送ってくる。

 しかし肉塊は解っているのだ、ちゃんと言わないと挿入しないぞ、と無言の圧力でぺろぺろする。

「お、ねがい…まきぃ…いじわるしないで…おねがい…」

 肉塊を巻と呼んでいる時点で「だから違いますってば!!!」という反論が飛んできそうだが今の奏にとっては肉塊は巻であった。

 しかし肉塊は止めない。「これが好きなんでしょ?」と言わんばかりの顔だ。顔はないが。

 泣いて請う奏に答えるように肉塊は舌を少し深めに挿入してちろちろ動かす。

「っぁぁぁぁ…!!!!」

 涎を垂れ流しながら奏は喘ぎ首を振る。

「ちがうのぉ、もっと、ふかいところほしいぃぃ…!がまん、できないっもぉ、がまんできないぃぃ!!!」

 しかしその動きを止めない肉塊。

「ゆるして、もう嫌っ…」

 奏の手が肉塊を掴む。肉塊はこれを待っていた。今日は自主的な奏さんが視たい気分だったのだ。

 奏は肉塊の気持ちなど解らないのでそのまま押し込んだ。とろとろにほぐされたそこは容易に肉塊を受け入れる。

「あっ…あ、あぁぁっ…」

 虚ろな目で奏は気持ちいいところを擦るように肉塊を動かし始める。

 欲しかった刺激に満足したのか奏はすぐに射精する。

 しかし肉塊は「まだまだやろ?」といった様子で奏の腕と脚に触手を巻きつかせ動き始めた。

 両腕を掴まれた状態で激しく強引にピストンの動きで犯されるような、そんな動きに奏は嬌声をあげるばかりだ。

 喘ぎながら「はがまくんみたいっ…」と、沙汰が聞いたら青筋立てて鎌振って来そうなセリフが混じるが

 ここは奏と肉塊しかいない。セーフだ。

 そうして肉塊も何度か体液を放出し、魔力切れでただのソーセージ(のように見える肉塊)になるまで奏を犯したのだった。



   ◆◆◆◆



「奏さん浮気してます?」

 巻の呟きに奏はビクンと震える。

 ここはみこのお部屋。

 みこのベッドの上で奏は四つん這いになって巻の魔法ちんちんにいつものように犯されていた。

「なに?それはイケナイわね?」

 みこが奏の前に歩み寄り顔を掴みあげる。

 怯えた表情の奏にゾクゾクするみこ。

「いつもより敏感だし柔らかいんですよねぇ…」

「まさか沙汰とらぶらぶ…」

「ち、ちがう…して、ない…浮気…なんて…」

「本当ですか?素直にならないとえっちな目にあわせますよ!」

「もう合ってるわよね」

「えいえいっ」

 軽い掛け声と共にえぐいちんちんで抉られるように犯され奏は強烈な刺激に身悶える。

 ごつごつと音が鳴りそうなほど奥まで届き、そして大量に注がれる熱い精液は奏に悲鳴を上げさせる。

「わーいトコロテンですよー奏さん~」

 射精する奏のナニを巻はその細い指で扱く。もっと出せと言わんばかりに扱いている。

「ぐっ…ぅ…ぅぅぅ…」

 奏自身はみこの香りがする枕に顔を埋めて呻いていた。

「浮気してないのよね?奏くん」

 耳元でみこが囁き、奏はぞわぞわとした感覚に震える。

「何かしてるんでしょう?教えて?」

「っ…いえ、で、ひとりで、シて…ました…」

 さすがに肉塊とヤっていると言えずに奏はぼかして言う。一人といえば一人、間違ってはいない。性格には一人と一本だ。

「自主活動!」

 なぜか感動している巻。なかなか奏からちんちんを抜いてくれない。

「えらいですよ奏さんえらいえらい」

「やぁぁ…」

 ナニを扱かれて奏は涙を溢しながら身悶える。

「私と巻の調教が効いてるということかしら…寂しいなら私の家で住む?」

「ずるいですよみこさん!」

「……」

 奏は顔を枕に沈め快楽に耐えるしかなかった。

 そして肉塊の話も、なんだか話すことを躊躇ってしまい話せなかった。





 夜、奏はよろよろとした足取りで帰宅する。

 レンが女の匂いがするにゃ…とギラリとした目をしていたが適当にはぐらかしてきた。

「僕どんどん悪い子になってる気がする…」

 隠し事をしているという罪悪感がハンパない。

 人間だれしも悪いことをして誤魔化したりしていきているんだ…という開き直りは奏にはできない。

 ちなみに白神は妖怪さえ殺せればいいので奏がそれを疎かにしていなければ淫行もOKである。

 おそらく淫行のことをよく理解していないだけだ。

 奏はみこと巻に体を弄ばれた日はお風呂場へ直行なのがいつもの行動なのだが、肉塊が来てからはそれが変わった。

 まずお風呂の前に肉塊と交わるようになった。

 どうも肉塊は巻の魔力が大好きらしく、奏の体内に残っている巻の魔力を食べてくれるのだ。

 肉塊も奏の中に体液を放つのでプラマイゼロなのでは?と思うかもしれないが、体液の魔力はそのまま消滅してしまう。

 不思議に思う奏であるが、巻が巫女であるため魔力に神聖な力が宿っていて、それを奏の体質が勘違いを起こして

 溜めてしまうのかな?と考えた。

 素人なのでこの辺は帝威教授に見てもらうしかないのだが、それはそれで怖い。

 ともあれ巻の魔力中毒はこれで緩和できるので奏は肉塊を処分できずにいたのである。

「あっあ、あっ…」

 両手と脚を触手に拘束されズコズコと肉塊に犯される奏。

 このスタイルが大好き、という無意識の奏の本能を肉塊はきちんと理解しているのでこうなっている。

 基本的に肉塊は奏の望むように気持ちよくするプロであった。

 こっち方面では気の弱い奏は「無理やり犯されてる」という言い訳ができ、されるがまま凌辱されるというちょっとマゾ思考の

 快楽がお気に入りなのだ。マゾ気質になるよう調教をし続けたみこのせいもある。彼女はエスだからだ。

 肉塊は巻の魔力を食べてむくむくと膨張する。

 ソーセージサイズから今日はバレーボールぐらいのサイズになっていた。

 触手が伸びて奏の口の中へ潜り込む。

 奏は愛おしそうな表情でその触手の先端と舌を絡め合う。

 なかなかにえっちな舌使いに肉塊は満足し、そのまま舌に絡まって引っ張り出させひらいた口へ別の極太触手を捻じ込んで

 喉の奥まで凌辱し始める。奏は呻きながらもそれを受け入れる。完全に肉塊にまで調教されている。

 肉塊はキスをしながら胸の突起にも別の触手で吸い付いてやると奏は喉の奥から声を漏らし仰け反る。

 もちろん吸うだけではなく、触手を伸縮させてくにくにと乳首を捏ねる。こういうことされると奏は喜ぶ。肉塊知ってる。

 容赦ない(様に見える)肉塊の攻めに奏は完全に堕ちた顔で腰を揺らし始めていた。素直モードの奏になっている。

 攻めるちんちんの形を変える。肉棒の周りに不規則に無数の球体がついたような、そのような形だ。

「ーーーーッッ!!!!!」

 身を捩る奏。しかし逃れられるわけがない。

 奏の意識が落ちるまで気持ちいところを容赦なく攻めて攻めて攻めまくった。





「…僕はいけない子だ」

 自己嫌悪に陥っている奏の手に肉塊はすりすりしていた。

 もとのソーセージサイズに戻っている。

 奏はそれに視線をやる。

 確実に愛着を抱いている。いや、何だかそのように仕向けられているような気もする。

 しかし現状を考えるとこのままのほうがいいような気もするのだ、いやしく巻の体を求めてしまうような、

 あの自分が自分でなくなるようなそんな感覚を味わうよりは、肉塊に食べてもらった方が……。

 そもそも巻にちんちんを生やさせるなという話なのだが奏はその部分が抜け落ちていた。

 そのあたりはみこたちの調教のせいだろう。

 バレないようにしなくてはならない、みこたちに見つかればこの子を利用されそうで。

 あと、この子のことを巻と呼んでいることもバレると後々が怖いなと、奏は思うのである。
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