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巻ちんフェスティバルの は じ ま り だ
この文章は薄い本にしようと思って諦めたバージョンなのでpixivより差異があるかもしれません。
おぼえてません。
         奏の住んでいる寺は小さな山の上にあり参道から続く長い階段を上った先だ。
        
         さして大きい寺でもなく義父にあたる住職と数人の修行僧がこの寺で生活していた。
        
         奏の部屋は本堂から離れた場所にある建物で『離れ』と呼ばれている。
        
         入浴や食事もそこで済ませることができるがほとんどは本堂で用意してくれているのでそちらで済ませてしまう。離れは勉強のときと寝るときにしかいない。
        
         食事を済ませ夜風が吹く渡り廊下を歩いていると人の気配を感じた。そちらへ目を向ければ直接離れへ向っていたらしい巻の姿があった。
        
        「どうした巻」
        
        「あっ奏さん!」
        
         巻が駆け寄ってくる。その顔は泣きそうな表情だ。
        
        「何かあったのか?」
        
        「あの、そのっ…ちょっと説明しづらくて…」
        
        「? とにかく僕の部屋に行こう」
        
         奏は巻を離れに招き入れるとお互い向き合って座布団の上に座った。巻は俯いてしまっている。
        
        「すみません、日も落ちてるのに」
        
        「いや、かまわない。で、どうしたんだ?」
        
        「その…実は…生えたんです」
        
        「…何が?」
        
        「…ナニが」
        
        「……」「……」
        
         明らかに困惑した表情を浮かべる奏。
        
        「あ、あの、妖怪で、そういうの…」
        
         巻は上目遣いで奏を見上げる。
        
        「生やす妖怪とかいますか…?」
        
        「僕は知らない…」
        
        「そうですか…」
        
         しゅんとなる巻だが、おもむろに奏の左手を握ってくる。
        
        「奏さんの左手で触ったら治ったりしませんか!? 浄化パワー的なあれそれで!? 」
        
        「お、落ち着いて巻。い、いいのかそれ!? 」
        
        「ダメですか!? わたしは奏さんだったらいいんです!! 」
        
        「えぇぇぇ!? 」
        
         巻はそのまま握っていた奏の手をスカートの中へ引き込み、ソレふ触れさせる。
        
        「あ、ある…」
        
        「生えたんです! ど、どうしたらいいです…?」
        
         スカートを捲り上げる巻。結構立派で女性用の下着では納まることが出来ずにこぼれてしまっている。
        
         棒のみで袋はなかった。ソレは奏が触れた…もうほぼ握っているせいで少し勃起しかけている。
        
         びくり、と思わず手を動かしてしまうとその刺激で巻がかわいい悲鳴を上げた。
        
        「ご、ごめん」
        
        「か、かなでさん…そのまま、してください」 
        
        「え…? こ、こう?」
        
         奏は思わず言われるがまま手で撫でるように動かす。
        
        「あっあんっ…ぁっ…かなで、さんっ…もっと…扱いて…」
        
        「っ…」
        
         止めることができず、奏は巻を抱き寄せ膝に乗せるとそのまま扱き始めた。
        
         巻のナニの先端から透明な汁が溢れて来て奏の手を濡らし始める。
        
        「巻、気持ちいい…?」
        
        (な、何を聞いてるんだ僕は)
        
        「気持ちいいですぅ…はぅっ…お、おとこの人ってぇ、こんなに気持ちイイこと…あっあっ…すきぃ…そこっ…」
        
         巻の手が奏の左手を握ってくる。彼女の腰は淫らに上下や前後に揺れ、より深い快感を求めてくる。
        
        「いや、なにかでちゃうっ…あついのでるぅ!!」
        
        「っ!」
        
         勢い良く白濁が飛び出て奏の手や服を汚す。巻には棒しか生えていないのだが射精できるのは不思議である。
        
         生えてきたこと自体がおかしいのだが。
        
        「あぁだめです奏さん…もっと欲しい…。
        
        身体が火照ってきちゃいましたぁ…」
        
         巻の男根は怒張の一途を辿り、もしかすると自分のより大きいんじゃないか?と奏は恐ろしくさえ思う。
        
        「助けてください、奏さん…」
        
         泣きそうな顔で言われ奏はゴクリと喉を鳴らす。
        
         巻は可愛い。可愛い少女が泣きそうな顔になっているのは良くないと奏も思う。しかしこのまま進めていいのかという疑問も浮かんでいる。
        
         浮かんでいるはずなのに何故か巻の言葉のままに体が動いていた。
        
        「巻…ごめん」
        
        「ひゃうっ!」
        
         奏はそれを口に咥える。やはり大きい。自分で咥えて苦しいとか凶悪すぎる。
        
         無理だと思い、口を離すと巻が頭を押さえ込んで来た。華奢な腕なのに異様に力が強かった。
        
        「や、やめないでぇ!」
        
        「ングッ!」
        
        (い、息がっ)
        
        「かなでさん!かなでさんのっ!おクチきもちいいよぉ! 
        
        先っぽそんなにっ…吸っちゃ…だめぇ! もっと、もっと巻を味わってくださいぃ!」
        
        「んっぅぅ!」
        
         喉の奥まで捻じ込まれて奏は呻くが引き離せなかった。
        
         がっちりと巻の脚が奏の身体をホールドしてくる。
        
        「あぁぁ! 巻のおちんちんに奏さんの舌がぁっ…あっ喉に、喉の奥に亀頭が引っかかるのこれぇ気持ちいぃ…!」
        
        「んぶっ…ぉっんぅ…!」
        
         口内を犯されて奏は涙を零しながら嗚咽に耐える。
        
         苦しいのに巻の柔らかい太ももに挟まれているのが心地いいと感じてしまうし、巻にこうして口淫を強要されていると思うと抵抗できない自分がいた。
        
        「ぁぁぁぁっ!」
        
         喉の奥で巻は射精し、奏は注ぎ込まれるそれを飲み込んでいく。味は不思議と苦くなかった。本物じゃないからかもしれない。
        
        「はぁー…はぁー…かなでさぁん…えっちな顔してるぅ…」
        
        「んぁっ…」
        
         解放された奏の口の中へ巻の指が潜り込み口を開かせる。
        
        「綺麗に飲んでくれてる…奏さん好き…」
        
        「ま、き…もう…いい…?」
        
        「これみて満足してると思ってるんですか?」
        
         奏の前にそれを突きつける。まだまだ元気に勃起していた。
        
        「もう、一度…?」
        
        「うーん、どうしましょう…」
        
         ぐりっと頬にそれを擦り付けられて奏は背筋がゾクゾクした。体がおかしい。息も上がっている。怒張している巻のそれから視線を外すことができない。
        
        「奏さんのお尻で気持ちよくなりたいです」
        
        「僕の…?」
        
        「奏さんしかいないんです、お願いします…このままじゃ、辛いよぉ…」
        
        「わ、わかった」
        
         奏はズボンと下着を脱いで四つんばいになる。
        
        (僕…一体何をしてるんだろう)
        
         なんだか流されてしまっている気がする。というかいくら好きな女の子とはいえ、なぜか巻の言葉に抗えないのだ。
        
        「解してあげますね」
        
         巻の舌が秘所を這う。
        
        「ま、まき!?」
        
        「奏さんだからするんです」
        
        「やめ、舌がっ…舌がぁ…」
        
         巻の小さな舌が中に潜り込んで蠢く。
        
         巻にありえないところを舐められていると自覚した途端、奏は耳まで紅潮して震えはじめた。
        
         奏に汚いところなんてない。巻の舐めているところも乳酸菌しかないのだ。大丈夫。逆に健康にいい。
        
        「はっ…もっと力抜いてくれないと痛いの奏さんですよ~」
        
         舌を引き抜き、指でもっと深く解すように弄りながら巻が言う。
        
         奏は羞恥で顔を伏せてしまっている。後ろから覗く奏の耳が真っ赤になっているので巻は満足そうに微笑んだ。
        
         かわいい奏を見るのは大好きだ。
        
        「かなでさん、かわいい…」
        
        「んっ!」
        
         ナニが潜り込んでくる。やはり大きい。異物感に息が詰まりそうになる。
        
        「やっぱりかなでさんの中きもちいい!沙汰さんもこんなきもちいいの体験してたんですね!」
        
        「い、言わないで…土鎌くんと、はっ…そんな…」
        
        「神子さんの無理やりプレイだとここまでじゃないんですか?
         奏さんすごいですよ…巻のをぎゅっとしてきて…引き抜くとき絡み付いてくる感じが凄く…イイです!」
        
        「そん、なっ…ひぅ!」
        
        「ここ? ここが奏さんの好きなところですか?」
        
         巻はにっこり微笑んで感じる所…前立腺へ凶悪なナニを叩きつけるように腰を動かし始める。
        
        「ひっ! まき、らめぇっ そこ、あっあぁぁきもちイイっそこ、きもちいいの、やだ…」
        
         奏は涙を零しながら逃れようと前へ這うが巻が逃さない。
        
        「素直になりましょうよ奏さん!気持ちいいんでしょう?巻のおちんちんに犯されて気持ちいいでしょう?
         ほら、奏さんのここも良くなってきてるじゃないですかぁ」
        
         言いながらグっと奏の勃起しているナニを握る。奏は声を漏らしながらガクガクと身体が振るえ、その身体を支えていた四肢が崩れる。
        
         膝が頼りなくなったので巻は体位を変えさせた。奏に自身の脚を広げさせながら巻は上に被さるように身を乗り出して犯す。
        
        「奏さんのなかにっ!いっぱいだしたいっ…いっぱい!」
        
        「やっあ…!」
        
         ぐちゅぐちゅといやらしい水音がしてくる。
        
        「はっ…はっ…」
        
         奏の眼は虚ろいでいて巻に揺さぶられるがままに身を委ねはじめていた。
        
         先端を指の腹で扱いてあげると奏は身を跳ねながら甘ったるい悲鳴を上げて巻の名を呼ぶ。
        
        「まきっまきぃ ぼく、もぉっイっちゃう、イクぅ…!」
        
        「イっていいですよ、出して! 奏さんもいっぱい出してぇ」
        
        
         ◆ ◆ ◆
        
        
 二人とも荒い息遣いでただ快楽に沈み込んでいた。
        
         奏の中は巻が吐き出した体液で満たされ巻のナニが中で動くたびに結合部分の隙間から白濁が溢れてくる。
        
        「はぁー…奏さん…ステキです」
        
         巻は最後の熱を放った後、奏の顔を見ながらナニを引き抜く。
        
         奏のいつもの凛々しい顔の面影は完全に消え失せ、目の前にある表情は快楽で緩み目の焦点が定まっていない。
        
         そんな表情に巻はゾクゾクする。普段見せない顔…神子たちとのセックスでもこのような表情は浮かべないだろう。
        
         栓がなくなったため、奏の緩んだそこからは、ごぷりと音を立てながら巻のねっとりした体液が溢れてくる。
        
        「あぁ、勿体ない。奏さん溢れちゃってますよ」
        
         巻はクスクス笑いながら奏の頬を撫でる。
        
        「巻…」
        
         奏が腕を伸ばし巻を抱きしめる。
        
        「綺麗に、しないと」
        
        「え? ひゃんっ!」
        
         奏がそう呟くなり巻を自分の下へと引きずり込むように倒し、先ほどまで体内を蹂躙していたソレを舌で舐め始めた。
        
        「や、やだぁ…奏、さんっ」
        
        「んっ…ぅ…」
        
        「ひゃあ! そこ、ダメェ!」
        
         奏はかなり縮んだ陰茎を指で優しく撫でながら舌を巻の陰部へ降ろしていく。
        
         濡れたそこに舌が潜り込む。蜜が溢れてくるのを奏は受け入れるように啜り始めた。
        
        「あぁぁぁっ!」
        
         腰を震わせ脚を奏の首へ回し、手は無意識に奏の頭を掴む。
        
         奏は気にすることもなくただ巻の溢れる蜜を求めるように音を立てながら啜りはじめるのだ。
        
        「音立てちゃだめぇ! 奏さん、だめですっ恥ずかしい…あっ…あぁぁ…」
        
         ぶるるっと震えて巻はイク。
        
        「はぁ…巻」
        
        「かなでさぁん」
        
         二人は求め合うようにしっかりと抱きしめ合った。
        
        
         ◆ ◆ ◆
        
        
「あれだけえっちなことしたのに取れない…」
        
        「……」
        
         スカートを捲り上げながらため息を吐く巻。
        
         勃起していないからか、かなり小さなサイズになっているが先端が下着からコンニチワしている。
        
         さすがに「僕の下着貸そうか?」とも言えない奏は視線を逸らすしかなかった。
        
        「取れないと困りますね」
        
        「あ、あぁ…。妖気は感じなかった。妖怪以外の原因だと僕にはわからないな。
         悪魔や魔術とかになるとよく知らないから…どうも僕は魔に属する存在は苦手っぽくて」
        
        (物理攻撃が効きにくいからかな…?)
        
         巻は首をかしげつつ思う。
        
        「殴れれば僕でも対応できるんだけどね」
        
         巻の考えは正解であった。
        
         ともあれ悪魔や魔術になると猛黒が専門になってくるだろうが彼に連絡する気は起きない。
        
        「あとは呪いかな。呪術といえば金輪さんの横にいる人だけどなぁ…連絡つかないし仕方ない。禄も得意分野だよね」
        
         神道を嗜む禄は古来の呪術に詳しく魔眼もあるのですぐに解決してくれそうではある。
        
        「禄には話したのか?」
        
        「まだです。禄は海外から帰ってくるのが来月になるし」
        
        「そうか」
        
         奏はポンッと巻の頭に手を置く。
        
        「僕が力になれることは少ないけど、禄が帰ってくるまで僕が禄の代わりになる」
        
        「か、奏さん―――…!」
        
         巻は奏に飛びつく。
        
        「好きです奏さぁん!」
        
        「うん、巻はもっと僕に頼ってくれていい」
        
        (…あれ?ちょっと好きの意味がズレてるような…まぁ、いいか)
        
 諦めた顔をしつつ巻は奏のお腹に顔を埋めるのであった。
  
 
 
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