新年。 子猫火車たちにはなんだかよくわからないがお祝いの日。 おそらくそう。きっとそう。 成猫火車が荷台に鯛を乗せて走っているのでおそらくそう。 子猫たちは成猫のおこぼれにあやかろうと後をついて回る。 そしてその輪からあぶれたものは三途の川の近くにあるヘルマートまで行って唐揚げの催促。 そして――― ゴロゴロゴロゴロゴロ… 地の底から響く喉鳴らし(アイドリング音)――― 彼奴(キャッツ)らだ! 媚びるのが嫌な子猫たちはその辺の赤鬼から肉の催促(ごうだつ)。 新年から日常と変わらぬ日を過ごした。
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